著者の助市は、叔父の勧めで朝鮮鉄道機関区を目指すことになった。それから専門的な知識を学び、いくつもの難しい試験を受け努力し、機関区長になった。
専門学校に在学中に輜重兵(弾薬や食糧などを馬で運搬する)として、金沢の野田練兵場で訓練を受けた。(軍隊での階級は少尉であった)
幼少期、輜重兵訓練、機関区長、それぞれの過程でのエピソード、涙あり、笑いあり、教えあり、不思議なめぐり合わせあり、歴史あり、機関車の煙管に灰が詰まってスピードが出なくなっていたのを単機運転で補修材料を運ばせて、即修理させスピードアップした。
機関区の再建は立派に実を結び、表彰され、金一封をもらい、機関区員全員に豚汁を腹いっぱい食べさせたり、馬山劇場を1日借り受け、昼夜2回誰でも入場無料で、朝鮮で初封切の映画を上映し、今までの列車の遅れのお詫びに代えた。
日本のためにも残したい本だと思う。
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